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カンボジアの通貨リエルとは?お金の種類や最新の物価情報を現地解説!

2025年10月7日

リエル

カンボジアを訪れる旅行者や、現地での生活・ビジネスを考えている方にとって気になるのが「お金」の事情です。カンボジアの通貨単位は「リエル」ですが、実際には米ドルも広く流通しており、使い分けがわからないと感じる人も多いでしょう。

さらに、カンボジアの物価は日本とは大きく異なり、食事や移動はお手頃に感じられる一方で、輸入商品は割高な印象を受けることも少なくありません。

今回は、カンボジアの通貨「リエル」の基本情報から、お金の種類、最新の物価事情まで、現地の実情をわかりやすく解説します。旅行や長期滞在の計画にぜひお役立てください。

カンボジアの通貨単位とは

カンボジアの通貨単位は「リエル(Riel)」で、通貨コードは「KHR」です。しかし、現地ではアメリカドル(USD)も広く使われており、2つの通貨が併用されている特殊な通貨環境となっています。

使い分けの目安として、少額の取引や釣り銭はリエルになりやすく、高額の支払いでは米ドルが使われることが多いです。

そのため、日本からの渡航時もリエルの準備は不要で、ドルを準備しておけば問題ありません。現地ではドルで支払って、リエルでおつりが返ってくることがほとんどです。

リエルの最新為替レート

リエルの最新為替レートは、1円が約27リエルです。例えば、500リエルは、日本円で約19円です。

また、アメリカドルで換算すると、1ドルは、約4,000リエルになります。日本人の感覚からすると小銭(少額貨幣)のように感じられるかもしれません。

地元の人が多く利用するような屋台や市場、バイクタクシーなどはリエルの方が使いやすいので、現地ではドルだけでなく、リエルも持っておくと安心です。

今回紹介した為替レートは、2025年9月時点のものです。レートは変動するため、旅行前や現地での両替時には最新情報を確認してください。

リエルの紙幣の種類

発行されているリエルの紙幣の主な額面は、50/100/200/500/1,000/2,000/5,000/10,000/20,000/50,000/100,000/200,000リエルです。

また、同じ額面でも年号や意匠が異なる改刷・記念券が複数存在します。

紙幣はカラフルで、カンボジアの歴史的人物や建築物が描かれているのが特徴です。旅行者が多く使うのは1,000〜20,000リエルの紙幣で、見かける場面も多いでしょう。

市場で流通している紙幣はボロボロなことも多くあります。破けると使えなくなるので、扱いには注意しましょう。

リエルの硬貨の種類

リエルには、以下の4種類の硬貨があります。

  • 50リエル
  • 100リエル
  • 200リエル
  • 500リエル

硬貨(50/100/200/500リエル)は発行例があるものの、流通は極めて限定的で、日常生活で目にすることはありません。現地では、紙幣でのやりとりが主流なので、硬貨を意識する場面には遭遇しないでしょう。

カンボジアの最新物価情報

リエル

カンボジアの物価は、日本と比べると全体的に安いです。例えば、現地のレストランでの食事は約150〜450円程度で、屋台のコーヒーは70〜150円前後で楽しめます。家賃は、プノンペン中心部のワンルームで、ローカル向けなら月3〜6万円程度から、外国人向けなら月6〜9万円程度が相場です。日本の都心と比べると依然として割安感があります。

しかし、カンボジア都市部の物価は徐々に上昇傾向にあります。また、日系スーパーの日本食など輸入品は日本よりも高額になることもあります。そのためカンボジアでの生活費は現地での生活スタイルによって大きく変わるので注意しましょう。

おすすめの両替方法3選

カンボジアに行く際は、日本円をリエルもしくはアメリカドルに両替する必要があります。今回は、おすすめの両替方法を3つ紹介します。

ぜひ参考にして、カンボジア渡航に備えてください。

事前に日本で両替しておく

日本にいるうちに両替をしておくと安全性が高く、不明点も日本語で解決できるのでおすすめです。日本国内では2024年4月に羽田空港のTravelexでリエル(KHR)の取扱いが開始されました。加えて、2025年1月20日からはTravelexオンラインでもリエルの販売が開始されています。

なお、旅行者は米ドルの用意でも実務上支障は少ないため、リエルは必要に応じて現地での調達でも対応可能です。

米ドルは$100などの高額紙幣だとおつりがないために受け取ってもらえないこともあるので、$10や$20の紙幣で用意しておくと良いでしょう。

街中の両替所を利用する

できるだけよい為替レートで取引したい人は、カンボジアの街中の両替所を利用するのがおすすめです。カンボジア国内の銀行や空港でも両替はできますが、街中の両替所のほうが手数料等が安い傾向にあります。特に、シェムリアップなどの中心地では、両替所が点在しているため、利用しやすいのがメリットです。

ただし、まれに偽札が流通している事例も報告されているため、一定のリスクがある点は認識しておく必要があります。両替の際には、受け取った紙幣を確認しレシートを保管しておくと安心です。

現地ATMのキャッシングを利用する

現地の主要銀行ATMのキャッシングでは、USD/KHRの選択が可能です。国際ブランド手数料・現地ATM手数料・利息がかかる場合があるほか、USDは高額券中心の払い出しになることがある点には注意が必要です。1日や1回での引き出し限度額を含め事前にカード会社とATM手数料の条件を確認しておきましょう。

カード1枚で簡単に利用できるので、紙幣をたくさん持たなくても済む点はメリットと言えるでしょう。

カンボジアのお金に関するよくある質問

カンボジア渡航で現金はいくら必要?

カンボジアへの渡航時に大金を一気に両替するのはあまりおすすめしません。旅行の場合は、1日あたり1万円程度の予算があると便利と言われています。長期滞在の方は、生活立ち上げに必要な初期資金を日本から持参し、海外送金の手段を確保しておくのがおすすめです。

カンボジア人の給与はいくらくらい?

カンボジア人の平均月収は、都市部の若者で約5万円〜6万円程度が一般的です。一般的な工場労働者の月給は約3万円~3.5万円と少し低くなっています。

日本の給与水準と比べると、かなり低い水準と言えるでしょう。東南アジアの他の国と比べても特に人件費が低い国となっています。

なぜカンボジアでアメリカドルが流通しているの?

カンボジアでアメリカドルが広く流通しているのは、単にリエルの不安定さによるものではなく、歴史と政策が背景にあります。1970年代から1990年代の内戦や混乱期にリエルへの信頼が失われ、内戦後は国際援助や外資投資によって大量のドルが流入しました。

援助資金・投資資金・外資系企業の給与支払いが主にドル建てで行われ、日常生活にも浸透した結果、ドル経済が定着しました。現在も政府はリエル普及を進めつつ、外資が参入しやすい環境を維持しており、ドル経済とリエル経済が併存することで為替リスクの小さい投資環境が実現しています。

カンボジアにチップ文化はある?

カンボジアは米国のような一律%のチップ文化ではありません。ローカル店では基本不要、一方で高級店や観光サービスでは少額のチップを渡すことがあります。レストランはサービス料込みの有無を確認し、必要に応じて端数程度〜1ドル程度を検討するのが無難です。感謝の気持ちを表すために、ある程度用意しておくことをおすすめします。

カンボジア進出支援ならリアグローバル

カンボジア オフィス

カンボジアでは物価や人件費が安いことや高い経済成長率から、カンボジアに進出する日本企業が増えています。カンボジア進出によって、ビジネスを急速に拡大させるチャンスがあると言っても過言ではありません。

しかし、他の東南アジア諸国と比べると進出している日系企業がまだ少ないので、トラブル時の対策方法などで困るケースもあるでしょう。

現地のことで不安な場合は、現地に詳しい海外進出支援会社を頼るのも選択肢の一つです。カンボジア進出を検討している企業は、カンボジア進出支援の「リアグローバル」がおすすめです。リアグローバルの強みを3つ紹介します。

現地との強力なネットワーク

リアグローバルは、カンボジア現地に拠点を置き、日本企業の法人設立や事業進出サポートをする会社です。

官公庁・現地企業・弁護士・会計士など現地での強力なネットワークを活かした、カンボジア進出支援を行っています。カンボジアの制度は変化が早く、個人で調べても正確性に不安があります。リアグローバルは現地政府機関や専門家との直のつながりを活かして、常に最新情報を元に最短ルートで法人設立を支援できます。

人材紹介・現地採用支援もワンストップで対応

リアグローバルでは、市場調査や会社設立手続きといった進出するまでの支援にとどまらず、進出後の支援も提供しています。

例えば、ボトルネックになりやすい人材確保のための採用活動代行や月次会計・税務申告等の経理まわりのサポートまでワンストップで対応します。

スモールスタートではじめたい企業向けにシェアオフィスを提供していたりと、ニーズに合わせた幅広い進出支援が魅力です。

現地スタッフ+日本人窓口による安心できる体制

日本人スタッフ対応で、日本語でコミュニケーションが取れる点もリアグローバルの魅力です。現地だけ、日本だけ、の片手落ちではなく、両国間にまたがるリアルなサポート体制が整っています。

カンボジア進出を検討している企業はもちろん、どの国に進出するか決めきれていない場合も、まずはお気軽に無料相談にお申し込みください。過去の事例や最新の動向を元にニーズに沿った支援プランをご提案させていただきます。

カンボジア進出の成功事例や会社設立についてはこちらの記事を参考にしてください。

カンボジア進出のメリット・デメリットは?日系企業一覧や進出成功事例を紹介!

まとめ

今回は、カンボジアで使用されている通貨の種類や最新の物価情報を紹介しました。

日本人にとってはなかなか馴染みのない「リエル」ですが、アメリカドルも使えるので、カンボジアでの過ごし方に合わせて用意しましょう。

近年、カンボジアは旅行先としてだけでなく、日系企業の進出先としても注目を集めています。しかし、まだ先行事例が限られていることから、情報収集や法人設立の手続きに不安を感じる企業も少なくありません。

そうした場合は、現地に精通した専門家へ相談するのが最も確実です。特にビジネス領域では、カンボジア特有の商習慣や行政手続きへの対応が求められるため、進出支援会社のサポートを活用することをおすすめします。

カンボジア進出支援を行う 「リアグローバル」 では、無料相談を承っております。「まずは何から始めれば良いのか知りたい」「進出すべきかどうか迷っている」といった初期段階のご相談にも丁寧に対応いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。