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カンボジアとタイは仲が悪い?国境紛争の原因や停戦の最新情報を解説!
2026年4月12日

2025年には、カンボジアとタイの国境をめぐる緊張が度々ニュースで報じられました。「安全に観光できるのか」「ビジネスへの影響はあるのか」と不安に感じた方もいるのではないでしょうか。
カンボジアとタイは隣国であり、経済や観光など多くの分野で交流がある一方、国境地域では過去に領土問題をめぐる軍事衝突が起きたこともあります。そのため、ニュースだけを見ると「両国は仲が悪いのでは?」と感じるかもしれません。
そこでこの記事では、カンボジアとタイの関係について、国境紛争の原因や歴史、現在の停戦状況を整理しながら、旅行やビジネスへの実際の影響についてわかりやすく解説します。
カンボジアとタイは仲が悪い?
カンボジアとタイは国境問題を抱えているものの、仲が悪い国というわけではありません。両国は外交関係を維持しており、貿易や観光などの分野でも交流があります。タイ・カンボジア・ベトナムを結ぶ「南部経済回廊(Southern Economic Corridor)」と呼ばれる物流ルートも整備されており、経済面でも密接につながっています。
一方で、両国の国境地域では領有権をめぐる対立があり、過去には軍事衝突が起きたこともあります。特にカンボジア北部のプレアヴィヒア寺院周辺では、国境の解釈の違いを背景に緊張が高まりました。
また、この問題は一般的に「戦争」ではなく「国境紛争」と呼ばれています。国家同士が全面的に武力を用いる戦争とは異なり、特定の地域で局地的な衝突が起きるケースを指します。
ニュースでは対立が強調されることもありますが、実際の両国関係は、協力関係を維持しながら国境問題という課題を抱えている関係といえるでしょう。
カンボジアとタイの国境紛争の概要
カンボジアとタイの国境では、領有権をめぐる対立が長年続いています。2025年には国境をめぐる緊張が再び報じられ、一部で武力衝突や死傷者の発生が伝えられました。
ここでは、国境紛争が起きた場所や、その原因について整理していきます。
参考:日本経済新聞 | タイ軍、カンボジア兵を「102人殺害した」国境紛争が激化
国境紛争が起きた場所(地図)

カンボジアとタイの国境紛争は、主にカンボジア北西部とタイ東北部の国境地域で発生しています。特に問題となっているのが、カンボジアのプレアヴィヒア州にある「プレアヴィヒア寺院」周辺です。
この寺院は、世界遺産アンコールワットがあるシェムリアップから車で約3〜4時間の距離の場所に位置しています。
シェムリアップ自体は紛争の直接的な影響を受けていませんが、カンボジア北西部の国境地域については、外務省が危険度レベル3(渡航中止勧告)を発令しているため、該当地域への渡航はどのような目的であっても中止してください。(2026年3月時点)
国境紛争が起きた原因
カンボジアとタイの国境紛争の主な原因は、プレアヴィヒア寺院周辺の領有権をめぐる問題です。この寺院は両国の国境付近に位置しており、国境線の解釈をめぐって両国の主張が対立してきました。
また、この問題には植民地時代に決められた国境線や歴史的な経緯も関係しています。こうした背景が重なり、結果として両国の間では、度々国境紛争が起きています。
カンボジアとタイの国境紛争の最新情報
2025年に発生したカンボジアとタイの国境紛争は、アメリカが関税交渉を絡めて両国に停戦を働きかけたことをきっかけに、事態の沈静化につながったと報じられています。
現在は大規模な衝突は発生しておらず、比較的落ち着いた状態にありますが、国境問題そのものが解決したわけではありません。実際に、停戦合意後も一部では武力衝突が報告されています。
一方で、カンボジアの主要都市や観光地は国境地域から離れているため、日常生活やビジネス活動に大きな影響が出ているわけではありません。
参考:Reuters | Exclusive: Trump’s call broke deadlock in Thailand-Cambodia border crisis
参考:日本経済新聞 | タイ・カンボジア紛争「再燃の確率60%」悲観するASEAN停戦監視団
カンボジアとタイの関係の歴史
カンボジアとタイの国境問題は、最近になって突然起きたものではありません。
ここでは、カンボジアとタイの国境問題がいつから始まり、どのような経緯で現在の状況につながっているのかを解説します。
フランス植民地時代の国境問題
現在のカンボジアとタイの国境問題は、フランス植民地時代に決められた国境線に大きく関係しています。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、カンボジアはフランスの保護国となり、当時のシャム王国(現在のタイ)との間で国境線が定められました。
このときに作成された地図は1907年に整理され、現在の国境の基準になっています。しかし、その地図の解釈についてカンボジアとタイの間で認識の違いが残り、これが後の国境紛争の背景と考えられています。
参考:Reuters | カンボジア、タイ国境紛争解決へ仏に協力要請 歴史文書提供など
国際司法裁判所(ICJ)の判決
プレアヴィヒア寺院の領有権をめぐる問題は、1962年に国際司法裁判所(ICJ)で判断が示されました。結果として、プレアヴィヒア寺院そのものはカンボジア領に属するという判断になっています。
しかし、寺院周辺の土地については両国の主張が完全に一致しているわけではなく、その解釈をめぐる対立が残ることになりました。
プレアヴィヒア寺院の世界遺産登録と軍事衝突
2008年にプレアヴィヒア寺院はユネスコの世界遺産に登録されました。しかし、この登録をきっかけに両国の関係が再び緊張することになります。
寺院周辺の領有権をめぐる問題が再び注目され、国境付近では軍事衝突が発生しました。
その後は停戦状態が続いていますが、2025年には国境をめぐる緊張が再びニュースで取り上げられるなど、問題が完全に解決したわけではない状況です。
カンボジアとタイの関係によるビジネスへの影響

カンボジアとタイの国境問題はニュースで取り上げられることがありますが、実際のビジネス環境にどの程度影響があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
両国は国境問題を抱えている一方で、ASEANの加盟国として経済面では密接な関係を築いています。
ここでは、カンボジアとタイの関係がビジネスにどのような影響を与えているのかを解説します。
日本企業への影響
カンボジアとタイの国境問題は、日本企業のビジネスにも一定の影響を与えています。2025年には国境閉鎖や関係悪化の影響で物流に制約が生じ、カンボジアの対タイ貿易額は前年比14.9%減となりました。
特に、タイとカンボジアにまたがるサプライチェーンを持つ企業では、陸路による国境輸送が制限され、ルート変更や空輸への切り替えなどの対応が必要になりました。これにより、納期の長期化や輸送コストの上昇が指摘されています。
一方で、プノンペンやシェムリアップなど主要都市での経済活動全体が停止しているわけではありません。
カンボジア進出への影響
カンボジアにはすでに1,000社以上の日系企業が進出しており、サービス業や貿易業を中心に多くの企業が事業を展開しています。
一方で、カンボジアとタイは国境を接する隣国であり、物流やサプライチェーンの面でも密接に結びついています。そのため、物流が重要となるビジネスを展開する場合は、国境状況の変化による影響を考慮したリスク管理が必要です。
カンボジア進出を検討する企業は、輸送ルートの多様化や在庫管理などを含め、事業環境の変化に対応できる体制を整えておくことが求められます。
カンボジアとタイの関係に関するよくある質問
カンボジアとタイの国境問題による旅行への影響は?
カンボジアとタイの国境問題は、プノンペンやシェムリアップなどの主要都市や観光地に直接的な影響が出ているわけではありません。ただし、プレアヴィヒア寺院周辺など一部の国境地域については、2026年3月時点で外務省が渡航中止勧告(危険度レベル3)を発令しているため、該当地域への渡航はどのような目的であっても中止してください。
カンボジアからタイまで飛行機で何時間かかりますか?
カンボジアの首都プノンペンからタイの首都バンコクまでは、直行便を利用した場合およそ1時間15分前後かかります。また、シェムリアップからバンコクへも直行便が運航されており、約1時間程度で到着します。両国は地理的にも近いため、飛行機だけでなくバスなどの陸路で移動することも可能です。
カンボジアとタイは現在も戦争していますか?
カンボジアとタイは、2026年現在戦争状態ではありません。両国は外交関係を維持しており、経済や観光などの分野でも交流が続いています。
ただし、一部の国境地域では領有権をめぐる対立が続いており、現在は停戦状態にあるものの、問題が完全に解決しているわけではありません。
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カンボジア進出の成功事例や会社設立についてはこちらの記事を参考にしてください。
カンボジア進出のメリット・デメリットは?日系企業一覧や進出成功事例を紹介!
まとめ
本記事では、カンボジアとタイの国境紛争の原因や歴史、最新の状況について解説しました。
カンボジアとタイは国境問題を抱えているものの、国家同士が戦争状態にあるわけではなく、外交や経済の面では交流が続いています。一方で、プレアヴィヒア寺院周辺などの国境地域では領有権をめぐる対立があり、完全に解決した問題ではないことも事実です。ニュースだけでなく、実際の状況を正しく理解することが重要といえるでしょう。
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