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カンボジアはどんな国?特徴を現地スタッフがわかりやすく解説!
2025年10月26日

東南アジアの中心に位置するカンボジアは、世界遺産アンコールワットの国として知られていますが、実はそれだけではありません。近年は経済発展が進み、街並みも大きく変化しています。
カフェやショッピングモールが立ち並ぶ一方で、のどかな田園風景や人々の温かい笑顔も健在です。そんな伝統と近代化が共存するのがカンボジアの魅力。
この記事では、カンボジア進出支援会社「リアグローバル」の現地スタッフがカンボジアという国の特徴をわかりやすく解説します。観光目的の方もビジネス目的の方もぜひ参考にしてください。
カンボジアについての基本情報
| 国名 | カンボジア王国(Kingdom of Cambodia) |
| 首都 | プノンペン |
| 言語 | カンボジア語(クメール語) |
| 民族 | 人口の90%がカンボジア人(クメール人) |
| 宗教 | 仏教(一部少数民族はイスラム教) |
| 面積 | 18.1万km2(日本の約2分の1弱) |
| 人口 | 1,710万人(2024年国連人口基金) |
| 通貨 | リエル(アメリカドル) |
カンボジアは東南アジアの中心に位置する国です。隣国には、タイ、ベトナム、ラオスがあります。カンボジアの特徴は、平均年齢が26.5歳と非常に若いことです。人口の1,710万人のうち3割以上が14歳以下と言われています。
カンボジアは、働く世代の人数(労働力人口)が多く、高い経済成長が見込まれる国として注目されています。今後も、労働力人口は増え続けることが見込まれており、2045年あたりまで人口ボーナスによる経済成長が期待できると言われています。
カンボジアの歴史
カンボジアという国を理解するうえで、歴史的背景を知ることは欠かせません。カンボジアの歴史年表の中でも知っておきたい重要な出来事は以下の通りです。
| 時期 | 主な出来事 |
| 802年 | ジャヤヴァルマン2世がクメール王朝を創設 |
| 1431年 | タイの侵攻によりアンコール王朝が衰退 |
| 1863年 | フランスの保護国となる(1887年に仏領インドシナに編入) |
| 1941–45年 | 日本軍が仏領インドシナの一部としてカンボジアを占領 |
| 1953年 | カンボジア王国として独立 |
| 1975年 | ポルポト政権の成立 |
| 1979年 | ベトナム軍の侵攻によるポルポト政権の崩壊 |
| 1991年 | パリ協定調印による内戦の終結 |
カンボジアは、「ポルポト政権による大虐殺」や「周辺国からの侵攻や内戦」など数多くの困難を乗り越えてきた歴史があります。
ポルポト政権による大虐殺は、20世紀最悪の人道に対する罪の一つと言われる歴史的事件です。科学者、弁護士、企業家、宗教家などの知識人層が虐殺され、この事件によってカンボジアの近代化は数十年遅れたと言われています。
カンボジアと日本のつながり
1941年~1945年にかけて、日本軍がカンボジアに侵攻した歴史はありますが、カンボジアと日本の関係性は非常に良好と言えます。
カンボジアと日本の関係は17世紀初頭に徳川家康がカンボジア国王に通商に関する書簡を送り、通商が盛んになったところから始まっています。この頃からカンボジアには日本人町が形成されて、居留する日本人も増えました。
カンボジアが親日国である理由は、ODA(政府開発援助)など日本の経済支援や内戦からの復興支援が大きいと言われています。観光をするうえでも、ビジネスをするうえでも、カンボジアが親日国であることは大きなメリットになるでしょう。
カンボジアの歴史についてさらに詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
カンボジアの歴史や背景を現地スタッフが簡単にわかりやすく解説!
カンボジアの観光スポット
カンボジアの主な観光スポットには、「アンコールワット」「ナイトマーケット」「プノンペン王宮」などがあります。
カンボジアへの外国人訪問客数は増え続けており、2024年は過去最高の670万人の外国人がカンボジアに訪問しました。
カンボジアの歴史や文化を感じられる観光スポットが豊富で、東南アジアならではの活気のある街並みや手つかずの自然を楽しめるのがカンボジア観光の魅力です。
参考:カンボジアへの外国人訪問客数 2024年は過去最高の670万人に
アンコールワットとは

アンコールワットとは、カンボジアにあるユネスコの世界遺産「アンコール遺跡群」の中で最も有名な寺院です。12世紀初頭に建てられたヒンドゥー教の寺院で、クメール建築の最高傑作と言われています。
アンコールワットは、カンボジアの国旗にも描かれている「カンボジアの象徴」とされる観光スポットです。壮大な建築と緻密な彫刻は圧巻なので、ぜひ訪れてみてください。
カンボジアの気候・気温
カンボジアの気候は、熱帯のモンスーン気候に属しています。モンスーン気候は、東南アジア特有の気候で、季節風に大きく影響する特徴があります。そのため、降水量が非常に多い雨季と雨がほとんど降らない乾季にわかれます。カンボジアには日本のような四季はありません。
また、カンボジアの年間平均気温は約28℃で、一年を通じて暑い国として知られています。
カンボジア旅行のベストシーズンは、11月から2月の乾季です。ほとんど雨が降らない時期なので、雨によって旅程が変更になってしまうリスクは少なくなります。気温は雨季と乾季でほとんど変わりませんが、湿度が低いのでカラッとして過ごしやすく感じるでしょう。
カンボジアの気候や気温についてさらに詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
カンボジアの気温や天気は?月別・地域別の平均気温を現地解説!
カンボジアの食べ物

カンボジア料理(クメール料理)は、香辛料を使っているものの、辛さは控えめで甘酸っぱい味わいが特徴です。カンボジア人の主食は米で、特にジャスミンライスと呼ばれる香り米が広く食べられています。
カンボジアの有名な食べ物には、「アモック」や「クイティウ」などがあります。
ベトナム料理やタイ料理と比べて辛さは控えめなので、日本人でも食べやすいと感じることが多いでしょう。
カンボジアの食べ物についてさらに詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
カンボジアで有名な食べ物は?美味しいクメール料理ランキングを現地人が解説!
カンボジアの経済状況
カンボジアは、縫製品等の輸出産業や建設業が盛んで、2011年~2019年まで年率約7%の経済成長を続けていました。2020年は新型コロナウイルスの影響でマイナス成長となったものの、2024年時点で年率約5%成長まで回復してきています。
直近3年間の「実質GDP成長率」「1人当たりGDP」「消費者物価上昇率」は以下の通りです。
| 項目 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
| 実質GDP成長率 | 5.1% | 5.0% | 6.0% |
| 1人当たりGDP | 2,365米ドル | 2,546米ドル | 2,755米ドル |
| 消費者物価上昇率 | 5.3% | 2.1% | 0.9% |
参考:IMF(2025年4月)
高い経済成長率や人件費の安さを背景に、日本企業を始めとした外国企業のカンボジア進出の事例が増えています。
カンボジア進出の成功事例や会社設立についてはこちらの記事を参考にしてください。
カンボジア進出のメリット・デメリットは?日系企業一覧や進出成功事例を紹介!
カンボジアの政治体制
カンボジアは、国王を元首とする立憲君主制の国です。ポルポト政権時代は、社会主義が採用されていましたが、現在は資本主義の国となっています。
2025年時点で、元首はノロドム・シハモニ国王、首相はフン・マネット首相となっています。前首相のフン・セン首相の時代から政治情勢は比較的安定傾向しています。ジェトロ・アジア経済研究所のレポートでも、1990年代から続く人民党政権によって超長期安定政権が築かれていると評価されています。
参考:ジェトロ・アジア経済研究所 カンボジアの政治・経済情勢
カンボジアの治安

外務省が公表しているカンボジアの危険レベルは2025年10月時点で一部エリアを除き、「レベル1」です。渡航の際に注意が必要であるものの、安全を考慮して行動すれば、命を脅かされるような危険があるわけではない水準です。例えば、スリにあわないように持ち物を工夫するなどの対応が必要でしょう。
また、国境付近は軍事衝突に巻き込まれるリスクがあったり、東部・西部地域は紛争時の地雷や不発弾が未だに残っている可能性があります。カンボジア渡航は気をつけていれば問題ないものの、危険なエリアもあるので細心の注意が必要です。
カンボジアの治安についてさらに詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
カンボジアの治安は安全?最新の危険レベルや現在の状況を現地解説!
カンボジアに関するよくある質問
カンボジア人の平均年齢が若い理由は?
カンボジアの平均年齢は、26.5歳だと言われています。この水準は、日本の平均年齢の約半分に相当するほどで、カンボジア人の平均年齢は若いです。
カンボジア人の平均年齢が若い理由は、「歴史的背景」と「高い出生率」にあります。ポルポト政権による大量虐殺の影響で40代以上が少ない一方で、長年にわたり高い出生率を維持し続けているため、他の国と比べて平均年齢が若くなっています。
参考:日本経済新聞ー38年ぶり首相交代のカンボジア 平均年齢は日本の半分
カンボジア人の性格や特徴は?
カンボジア人の性格は、温厚で協調的な特徴があります。ほとんどの方が、仏教を信仰しています。特に、家族や仲間を大切にする文化が特徴的です。働くことにおいても、「家族のために働く」という考えを持つ人が多いです。
カンボジア人と接する機会がある人は、現地の文化や性格の特徴を把握しておけると、スムーズにコミュニケーションが取れるかもしれません。
カンボジアの経済が発展している理由は?
カンボジアが、高い水準で経済成長を遂げている背景には、若い労働人口の豊富さや積極的な外資誘致策があります。人件費を安く抑えられたり、税金が優遇されたりといったメリットがあるため、日本企業をはじめとした多くの外国企業がカンボジアに進出しています。
カンボジアは、発展途上国ではありますが、経済は急成長を遂げており、多くのビジネスチャンスが広がっています。
カンボジア進出支援ならリアグローバル

近年、人件費の安さや高い経済成長率からカンボジアに進出する日本企業が増えています。一方で、他の東南アジアの国々と比べると進出している日系企業はまだ少ないため、市場調査や会社設立のための情報収集に苦戦してしまう企業も少なくありません。
カンボジア進出を検討している企業は、カンボジア進出支援の「リアグローバル」がおすすめです。リアグローバルの強みを3つ紹介します。
現地との強力なネットワーク
リアグローバルは、カンボジア現地に拠点を置き、日本企業の法人設立や事業進出サポートをする会社です。
官公庁・現地企業・弁護士・会計士など現地での強力なネットワークを活かした、カンボジア進出支援を行っています。カンボジアの制度は変化が早く、個人で調べても正確性に不安があります。リアグローバルは現地政府機関や専門家との直のつながりを活かして、常に最新情報を元に最短ルートで法人設立を支援できます。
人材紹介・現地採用支援もワンストップで対応
リアグローバルでは、市場調査や会社設立手続きといった進出するまでの支援にとどまらず、進出後の支援も提供しています。
例えば、ボトルネックになりやすい人材確保のための採用活動代行や月次会計・税務申告等の経理まわりのサポートまでワンストップで対応します。
スモールスタートではじめたい企業向けにシェアオフィスを提供していたりと、ニーズに合わせた幅広い進出支援が魅力です。
現地スタッフ+日本人窓口による安心できる体制
日本人スタッフ対応で、日本語でコミュニケーションが取れる点もリアグローバルの魅力です。現地だけ、日本だけ、の片手落ちではなく、両国間にまたがるリアルなサポート体制が整っています。
カンボジア進出を検討している企業はもちろん、どの国に進出するか決めきれていない場合も、まずはお気軽に無料相談にお申し込みください。過去の事例や最新の動向を元にニーズに沿った支援プランをご提案させていただきます。
まとめ
今回は、カンボジアはどんな国かについて、基本情報や歴史的背景、経済状況などを紹介しました。
カンボジアは、世界遺産アンコールワットが有名な観光地ですが、近年は高い経済成長率から、日本企業の海外進出先としても注目されています。しかし、まだ先行事例が限られていることから、情報収集や法人設立の手続きに不安を感じる企業も少なくないでしょう。
そうした場合は、現地に精通した専門家へ相談するのが最も確実です。特にビジネス領域では、カンボジア特有の商習慣や行政手続きへの対応が求められるため、進出支援会社のサポートを活用することをおすすめします。
カンボジア進出支援を行う「リアグローバル」では、無料相談を承っております。「まずは何から始めれば良いのか知りたい」「進出すべきかどうか迷っている」といった初期段階のご相談にも丁寧に対応いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

