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カンボジアの治安は安全?最新の危険レベルや現在の状況を現地解説!

2025年10月7日

カンボジア町並み

海外では国によって治安が異なるので注意が必要です。アンコールワットで有名なカンボジアは、近年日本人の観光客が増えていますが、実際のところ安全なのか気になる人は多いはず。

今回はカンボジアの治安や現在の状況について、現地の最新情報を詳しく紹介します。カンボジアへの渡航を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

外務省によるカンボジアの危険レベル

外務省が公表しているカンボジアの危険レベルは「レベル1」です。危険レベルとは、政治的背景や犯罪リスクなどを踏まえて、渡航・滞在における危険度を表した指標です。カンボジアが指定されている「レベル1」は、渡航の際に注意が必要であることを示しています。

レベル1の国々は、安全を考慮して行動すれば、命を脅かされるような危険があるわけではありません。例えば、スリにあわないように持ち物を工夫するなどの対応が必要となります。カンボジアに渡航する際は、持ち物管理や夜間の移動を控えるなど安全対策を徹底するようにしましょう。

参考:外務省 海外安全ホームページ

※2025年9月時点の情報です。最新の情報は、外務省のホームページを確認してください。

2025年の最新情報

2025年9月時点の最新情報では、バンテイメンチェイ州やプレアヴィヘア州など、タイとの国境から30km以内の一部地域は「危険レベル3(渡航中止勧告)」となっています。危険レベル3は目的に関わらず渡航を控えるべき基準であり、該当地域には立ち入らないようにしましょう。

レベル3に指定された背景には、タイとカンボジア両国軍の複数回の軍事衝突が影響しています。国境沿いの争いは、2025年7月に発生以降緊張が高まっており、今後も不測の事態が発生する危険があります。

一方で、首都のプノンペンや観光地のシェムリアップなどは引き続き「危険レベル1」となっており、国境沿いの争いの影響は感じられません。現在のカンボジアは、地域によって危険レベルが異なるので、最新の情報をチェックしましょう。

参考:テレ朝NEWS タイとカンボジアが軍事衝突タイ側が一度停戦案を受け入れるも撤回

周辺国と比較したカンボジアの治安ランキング

経済平和研究所(IEP)が発表した「世界平和指数(GPI)2025」を参考に、カンボジアを含む東南アジア諸国の治安ランキングを紹介します。(数値は2025年版に基づく)

順位国名
1シンガポール(世界6位)
2マレーシア(世界13位)
3ベトナム(世界38位)
4ラオス(世界47位)
5インドネシア(世界49位)
6タイ(世界86位)
7カンボジア(世界87位)
8フィリピン(世界105位)
9ミャンマー(世界153位)

東南アジアの中で最も治安がよいのは、日本人の海外旅行先としても人気のシンガポールです。一方で、治安がよくないのはミャンマーと言われています。

カンボジアは、日本企業の海外進出先として人気の高いタイと同程度で、同じく人気の海外進出先であるフィリピンよりも治安がよいという結果になっています。

カンボジアの治安に不安を感じる人もいるかもしれませんが、首都プノンペンやシェムリアップなどの主要都市は安定しており、日本企業の進出も増えています。特に製造業や小売業など、日系企業の活動拠点としても選ばれているため、長期滞在やビジネス展開を視野に入れても十分検討できる環境といえるでしょう。

参考:経済平和研究所(IEP)世界平和指数

カンボジアで注意したい3つのリスク

カンボジアで注意しておきたい3つのリスクを紹介します。「リスクがある=危険な国」ではなく、安全に過ごすためには、万が一に備えての対策が重要です。

リスクは把握して対処すれば回避可能なものが多いため、備えをして安全に過ごしてください。

カンボジアで犯罪に巻き込まれるリスク

カンボジアに限らず、海外で注意が必要なのはスリ・ひったくり・置き引きなどの軽犯罪です。リュックや斜め掛けカバンを日本にいる時と同じように使っていると、気づかぬうちに財布やパスポートなどの貴重品がなくなるケースがあります。

貴重品は肌身離さず、カバンは前に抱えるようにしましょう。服装や身につけているアクセサリーなどでターゲットにならないよう、格好にも気をつけてください。

また、バイクによるひったくりやぼったくりタクシーにも注意が必要です。違和感を感じたら距離を保ち、タクシーはGrabなどの配車アプリの活用がおすすめです。

企業間でも、不利益な契約を持ちかけられるなどのトラブルに巻き込まれるケースがあるので注意しましょう。不安な場合は、現地の弁護士や進出支援会社などに頼って問題をさけてください。

カンボジアで感染症にかかるリスク

カンボジアでは、感染症にかかるリスクにも注意が必要です。日本とは気候が異なるので、生息する生物も異なり、中には感染症を引き起こす危険生物も存在します。

特に注意したいのは「蚊」です。蚊に刺されると、デング熱や一部地域ではマラリアに感染する可能性があります。渡航地域によっては予防薬の服用を医師に相談することも検討してください。虫よけスプレーや長袖の着用は欠かせません。現地の野良犬も、狂犬病のリスクがあるのでむやみに触らないようにしましょう。

また、農村部や藪地ではコブラを含む毒ヘビによる咬傷リスクがあります。噛まれると重症化や死に至る危険もあるため注意が必要です。感染症や動物由来リスクを避けるには、服装を工夫し、むやみに野生動物に触れないことが重要です。

カンボジアの政治的リスク

カンボジアの政治は、内戦が落ち着いてからは安定しています。しかし、独裁政権とまではいかないものの、専制政治の色は強く、一定数の批判の声があるのは事実です。

デモや集会が突発的に開かれるため、時期によっては外国人が巻き込まれたり、交通に影響が出たりするケースがあります。デモに巻き込まれるケースは少ないですが、興味本位でスマートフォンやカメラを向けないなどの注意が必要です。

タイとの紛争の懸念は、2025年現在ではビジネスに大きな影響が出るまでではないですが、今後の動きについては観察し続ける必要があるでしょう。

カンボジアで注意したい4つのエリア

カンボジア町並み

カンボジアで、安全に過ごすためには、これから紹介する4つのエリアでは特に注意が必要です。エリアによって注意すべき点が異なるので、それぞれ確認しましょう。

プノンペン(繁華街周辺)

カンボジアの首都プノンペンは人が多く、スリやひったくりなどの軽犯罪が多く発生する地域です。特に夜は、犯罪に巻き込まれやすくなります。出歩く時間帯や荷物に注意して行動するようにしましょう。

また、ホテルに置いていた荷物が清掃中に盗まれる事例もあります。荷物は広げっぱなしにせず、スーツケースに鍵をかけておくのがおすすめです。ホテルのセーフティボックスも活用しましょう。

シェムリアップ(アンコールワット周辺)

観光名所のアンコールワットがあるシェムリアップでは、旅行者を狙ったスリやひったくりが報告されています。

また、現地のツアーガイドがガイド終了後に高い金額を請求してくるケースもあるので注意が必要です。ツアー会社を通して、許可を得ているガイドに依頼するのがおすすめです。

東部・西部地域

カンボジアの東部・西部地域には、紛争時の地雷や不発弾が未だに残っています。撤去作業は進められているものの、農地や森林などに埋められているため、すべてを取り除けているわけではありません。

都市部や観光地では地雷や不発弾のリスクはありませんが、東部・西部地域は危険があるため、むやみに足を踏み入れないようにしましょう。

国境付近

国境付近はタイとの軍事衝突のリスクがあるため、危険な場所です。外務省が危険レベル3としており、どんな理由であっても近づくべきではありません。

身の安全を確保するためには、危険と言われている場所に足を踏み入れないのが重要です。興味本位で行くのは絶対に止めましょう。

カンボジアでトラブルに遭った場合は?

カンボジアでトラブルにあった際は、速やかに現地警察と日本国大使館に連絡してください。

在カンボジア日本国大使館
住所No.194, Moha Vithei Preah Norodom, Sangkat Tonle Bassac, Khan Chamkar Mon, Phnom Penh, Cambodia
執務時間月~金曜日の 08:00~12:00, 13:30~17:15(休館日を除く)
電話番号023-217-161~4(国番号: 855)
緊急連絡先【平日昼休み時間(12:00~13:30)】061-799-883(国番号: 855)【平日夜間及び休館日】023-217-161(国番号: 855)

参考:大使館案内 | 在カンボジア日本国大使館

トラブルに合うとパニックになってしまいますが、そのような時こそ冷静な対応が重要であり、事前に緊急連絡先を控えておくことが安心につながります。また、トラブルを未然に防ぐために、旅行の際は現地に詳しいコーディネーターに頼るのもおすすめです。

カンボジアへの海外進出などビジネス目的であれば、現地に詳しい進出支援コンサルに頼ると、万が一のときに大きな助けになるでしょう。

安全に過ごすために、緊急時の対応は事前に考えておきましょう。

カンボジアの治安に関するよくある質問

カンボジア観光は女性ひとりだと危険?

カンボジア観光は、女性ひとりでも危険ではありません。観光地は人通りが多いので、スリやひったくり対策をしておけば、女性ひとりでも怖がらなくて大丈夫でしょう。

しかし、夜間に人通りが少ない道をひとりで歩くのは、おすすめできません。夜間の外出を避け、移動が必要な際は信頼できる運転手をホテルで手配してもらいましょう。

カンボジアは行かない方がいい?

時折、インターネットで「カンボジアは行かない方がいい」という意見が見られます。カンボジアは、他国と同様にスリやひったくり、インフラ未整備などのデメリットがあるのは事実です。

しかし、圧巻の遺跡や美しい自然、カンボジアならではの食など多くの魅力があります。実際に、毎年多くの日本人がカンボジアを訪れています。

カンボジアへの渡航で気をつけることは?

カンボジアへの渡航で気をつけることは、危険に巻き込まれないための対策をすることです。例えば、持ち物を工夫したり、危険エリアに入らないようにしたり、などの対策ができます。カンボジアは、他国と比べて特段危険な国というわけではないので、対策をすれば安全に過ごせます。

万が一被害に合った際は、警察や日本国大使館に連絡するなど速やかに対応してください。

カンボジア進出支援ならリアグローバル

カンボジア オフィス

近年は人件費の安さや高い経済成長率からカンボジアに進出する日本企業が増えています。カンボジア進出によって、ビジネスを急速に拡大させるチャンスがあると言っても過言ではありません。

しかし、ビジネスにおいても、詐欺など何らかのトラブルに巻き込まれるリスクはあります。他の東南アジア諸国と比べると進出している日系企業がまだ少ないので、トラブル時の対策方法などで困るケースもあるでしょう。

現地のことで不安な場合は、現地に詳しい海外進出支援会社を頼るのも選択肢の一つです。カンボジア進出を検討している企業は、カンボジア進出支援の「リアグローバル」がおすすめです。リアグローバルの強みを3つ紹介します。

現地との強力なネットワーク

リアグローバルは、カンボジア現地に拠点を置き、日本企業の法人設立や事業進出サポートをする会社です。

官公庁・現地企業・弁護士・会計士など現地での強力なネットワークを活かした、カンボジア進出支援を行っています。カンボジアの制度は変化が早く、個人で調べても正確性に不安があります。リアグローバルは現地政府機関や専門家との直のつながりを活かして、常に最新情報を元に最短ルートで法人設立を支援できます。

人材紹介・現地採用支援もワンストップで対応

リアグローバルでは、市場調査や会社設立手続きといった進出するまでの支援にとどまらず、進出後の支援も提供しています。

例えば、ボトルネックになりやすい人材確保のための採用活動代行や月次会計・税務申告等の経理まわりのサポートまでワンストップで対応します。

スモールスタートではじめたい企業向けにシェアオフィスを提供していたりと、ニーズに合わせた幅広い進出支援が魅力です。

現地スタッフ+日本人窓口による安心できる体制

日本人スタッフ対応で、日本語でコミュニケーションが取れる点もリアグローバルの魅力です。現地だけ、日本だけ、の片手落ちではなく、両国間にまたがるリアルなサポート体制が整っています。

カンボジア進出を検討している企業はもちろん、どの国に進出するか決めきれていない場合も、まずはお気軽に無料相談にお申し込みください。過去の事例や最新の動向を元にニーズに沿った支援プランをご提案させていただきます。

カンボジア進出の成功事例や会社設立についてはこちらの記事を参考にしてください。

カンボジア進出のメリット・デメリットは?日系企業一覧や進出成功事例を紹介!

まとめ

今回はカンボジアの治安や現在の状況について、詳しく紹介しました。日本とは異なり、軽犯罪のリスクや過去の紛争などを理由に軍事的なリスクがあるのも事実です。

しかし、リスクを把握し、安全のための対策をとれば安全に過ごすことができます。実際にカンボジアでは、日本人観光客や日系企業のカンボジア進出が増えています。

カンボジアへの渡航に対して、少しでも不安がある場合は現地のプロに頼るのがおすすめです。特にビジネスの場合は、カンボジアならではの商習慣や行政手続きなどもあるため、支援会社の利用も検討しましょう。

カンボジア進出支援の「リアグローバル」は、無料相談を実施しています。「何から始めればいいのか分からない」「そもそも進出すべきか迷っている」といったご相談にも、可能な限り対応させていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。